社団法人中条青年会議所2008 Nakajo Junior Chamber, Inc.
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社団法人 中条青年会議所
〒959-2642
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NPO法人ふるさと奥山の庄 内
Tel. 0254-43-6106
Fax. 0254-43-6106
Mail. info@nakajo-jc.com
理事長所信
社団法人 中条青年会議所
2008年度理事長
  筧  智也

人々が求めているものは、一体何でしょうか?
災害のない日常でしょうか。何事にも痛みを感じない安定した生活でしょうか。それとも沢山のお金でしょうか。ただ解ることは、私たち青年会議所ではないということでしょう。

唐突な言葉を投げかけましたが、実際、我々社団法人中条青年会議所は今の地域に必要とされているのでしょうか。1980年の創立に努力された先輩方の熱き想いを、また、今年で29年を数える歴史の中で大いなる想いで事業に取り組まれてきた先輩方の気持ちを、私達は継いで行くことが出来ているか今一度考えてみようではありませんか。

 青年会議所活動にあたり、『奉仕・修練・友情』という3信条がありますが、この3つに共通するもっともベーシックな部分が『想い』であると感じます。当然のように、奉仕はやらされるものではない、修練は求めなければ身に付かない、友情は信じなければ信じてもらうことが出来ない。どれも教わらなくても理解できる事柄ですが、時に見失ってしまうこともあるでしょう。ただ、そんな場合でも想いから成る考えがあったなら、自分を伝えることが出来るはずです。当然、押し付けの考えでは他の共感は得ることは出来ません。その際にすべきこと、それが皆に意見を仰ぐことでしょう。そうやって考え話し合い行動に移していくことを繰り返すうちに、自ずと修練を経て身につくことが多くなり、信じる仲間も増え、その“力”で事業を行うことで『想い』がこの地域の多くの人に届く。このことこそが、今我々メンバーが行う必要のある活動なのではないでしょうか。そういった明確な意志の伝達を行いつつ、一緒に活動していける仲間を見つけていくことも併せて考えねばならない問題の一つでしょう。近年、地域における他団体との交流も少しずつ増えてきています。この流れを絶やさぬよう、更なる交流を通じて、結束力のある青年団体として未来を見据えることを行っていきましょう。

 私たちが住むこの新潟県は、2004年7月13日の7・13水害、同年10月23日の中越地震、2005年12月22日の豪雪・強風による新潟大停電、2007年7月16日の中越沖地震と、多くの災害に見舞われ、少なくはない人の命も失われました。そんな誰もがつらい思いを持つ災害苦の中、多くの青年会議所メンバーが率先してボランティア活動に取り組んでいった事例は、語らずとも伝わることでありましょう。ただ私達青年会議所自体の活動を美化するつもりはありません。その活動の裏には、本当に『助かった』と感じてくれている人がいるという事実こそが一番の結果なのですから。一時の慌ただしい時間の中だけでなく、復興に向け、またその災害を風化させることの無いように勤めていることもすばらしいことです。この先、再びいつ起きるともわからない災害に備える気持ちを、忘れないように、そして持ち続けられるように。県内に23LOM、全国711LOMもある私達青年会議所メンバーが、人と人とをつなぐパイプであることができるよう目指すべき部門を考えていくことも必要でしょう。

この地域の合併からはや2年が経ちますが、大きな変革より小さな不便性がまだ目に付く時期であるといえます。当然各地域に残る歴史風土を共有しようと努力している訳ですから、双方の意見等が重なることで、まだ滑らかな運営が成されていかないのも無理はありません。しかし誰もがまとまっていくことに希望と夢を託しているはずです。私達の子供が、またその子孫が、安心して過ごせる地域づくりを考えていくことも、私達に課せられる義務の一つであると考えます。その際に、私達の“若い力”はどのように活用していくべきか、真正面からだけでなく、多岐にわたる考察を含めながら、数ある意見を参考にしながら取り組んでいきましょう。

現代人の心は昔に比べ、随分荒んできていると言われてしばらく経ちます。『喜怒哀楽』という人間の基本行動から、“喜”と“楽”を強調し、“怒”と“哀”を遠巻きに据えてしまっているからではないでしょうか。光をさえぎる影に闇があるのと同じように、体裁の良いことばかりを前面に出し、“怒”や“哀”といった部分をないがしろにしていては、“喜”と“楽”が日常化してしまい特別なものでなくなっていきます。そのことが、個々の感情に支障を来す素になっているからではないでしょうか。過去の総理大臣の中に『痛みを伴う改革』を打ち出し実行された方もいたことはまだ記憶に新しいですが、私もその考えに対し共感できる部分があります。危険なもの・危ないと感じるものを徹底排除することに慣れたことで、現代人の危機管理能力・危険予知能力の低下を引き起こしていると考えるからです。私の好きな言葉に『七転び八起き』というものがあります。転んでもまた起き上がり前に進もうというこの言葉の裏には、転ぶことこそが大事であるという意味もあるのではないでしょうか。つまずくことで見えてくることもある、だからつまずいても想いを止めないで前を向く力を更に養っていく、そんなひとづくりを行っていきましょう。

今、こうして過ごす時間の中で、見聞きし、考え行動することを行わなければ、きっとこの先も何においても立ち上がることは難しくなるはずです。お互い忙しい時間を有効に使って、『想い』を持って切磋琢磨し、より良い自分づくりからなるひとづくりを行うことによって、やがてまちづくりの礎とならんことを信じて、地域により必要とされ、求められる青年会議所となれるよう、共に行動を起こして参りましょう。

<2008年度スローガン>

おもいを伝えよう〜
かわる為に・かえる為に!
今、自身ができること

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