一般社団法人 中条青年会議所
2015年度理事長 天木正史
~はじめに~
私が、一般社団法人中条青年会議所(以下中条JC)に、入会してから数多くの方々に出会い、活動を共にしてきました。その度に多くの刺激を受け、多くを学び、幾つもの失敗を繰り返しながら『明るい豊な社会の実現』に向けて活動してきました。中条JCの仲間たち、OBの諸先輩方、地域の諸団体の方々、新潟ブロックの同志たち、そして県を越えたLOMとの繋がり。そんな人と人との出会いや繋がりには、計り知れないほどの学びや、気づき、多くの感動などが待ち受けています。
私が中条JCに入会した時は20人に満たないLOMでした。でもその中で高い理想を持ち、困難に立ち向かい、メンバー同士で切磋琢磨し合って、今の中条JCが作り上げられました。先輩や現役のメンバーのたゆまぬ努力によって、地域に必要とされる団体に成長したのではないでしょうか。そしてこれからも、運動、活動を通じて地域に愛され、必要とされるオンリーワンの存在になって行かなければなりません。そのために私たちも、この地域に住み暮す一人として、そしてJAYCEEとして、『明るい豊な社会の実現』に向けて共に行動を興こし続ける必要があります。
~故郷の自然~
海辺には海水浴場や砂丘地での農業やチューリップ畑が広がり、山辺にはスキー場や昆虫の家、フィッシングパークなどの胎内リゾートを持ち、山を望めば飯豊連峰、そこから流れる胎内川、樽が橋、櫛形山脈の脇を流れ、下流域には胎内川の伏流水で湧くどっこん水、そしてその水で生息するイバラトミヨ、水芭蕉の群生地と多くの自然が存在し山から海まで数多くの素晴らしい自然があります。
そんな私が子どものころから見てきた原風景に、数年前から外来種や生態系の変化、もしくは人の手当てが遅かったのかは解りませんが劇的な変化が起こっています。海辺の防風林が壊滅的な被害を被っているのです。『白砂青松』は、日本の原風景に挙げられる言葉として有名ですが、その『青松』が失われつつあります。
『このままでいいのか?』『植樹をして終わりなのか?』『子どもたちが大人になったときにまた同じことが繰り返されるのでは?』『誰かが何かしなければ!!』という意識をたかめ、先人たちから受け継いだ大切な郷土を守る活動を行うと共に、愛し愛される故郷を発信していきます。
そして、未来の地域を担う子どもたちに自然を守る大切さ、自然と触れ合う楽しさ、自然と共に生きる意味の意識を芽生えさせることが、大切な使命だと考えます。
~未来を担う子どもたち~
日本の未来、地域の未来を担う子どもたち、この子ども達こそ地域のたから、そして日本のたからです。しかし昨今、大人たちの不都合、不条理、我儘でこの大切なたからが失われたり、粗末に扱われています。凄惨な事件が後を絶たず、赤ちゃんポストには多くの棄児が預けられているのが現状です。またその逆に、子が親を殺める事件も後を絶ちません。
子どもには生きる力を、そして親には育てる力を親子でコミュニケーションをとり生きていることの大切さ、生かされていることの有難さを説く事業を展開します。通信手段が発達して生活が便利になる反面それに伴い家族間でのコミュニケーション不足が唱えられてきたのは、今に始まったことではありません。しかしながら、子どもの愛しさ、親の有難みの心があれば差してコミュニケーションに困ることはないと考えます。
親の子離れ、子の親離れと言う言葉があるように、親が子から離れ自立させ、子も親から離れて自立するという心が持てる事業を実施することにより、生きる力の向上に努めていきます。
~新しい仲間たち~
私たち青年会議所は、単年度事業が基本で、役職も1年任期そして何より40歳卒業が定められた組織です。その中で昨年、一昨年と33%を超える会員拡大を成功させてきました。私が入会した年よりも数段人数も増え、会員も様変わりしました。
JCには『伝統』や『JCの歴史』などを強調しがちですが、そのことに捕らわれることなくこれからの中条JCを今の私たちで構築して行きたいと思います。地域を担う一人として、そして一人のJEYCEEとしてこの地域を盛り上げる新たな会員の拡大にも努めていきます。
『努力は足し算、協力は掛け算』
会員の資質向上(努力)、会員同士の交流(協力)を図り、より一層自己を研鑽して仲間との交流を図ることにより生まれる絆は、きっと無限の力を発揮できることでしょう。
~おわりに~
私が入会してから多くの先輩方、数多くの事業に携わらせてもらいました。その間、先輩方には多くの気づきや学び、出会いを経験させてもらいました。事業に携わる姿勢、地域のリーダーになる心構え、青年経済人としての在り方など、今の私を作ってくれた大事な私の財産です。JCはよく学び舎だと言われます。無駄なものなんてない。学ぼうと思えば幾らでも学べるし、可能性は無限に広がっています。
『今できること、今しか出来ないこと』を自分らしく、そしてJAYCEEらしく行動していきます。
この限りある青年会議所活動を精一杯努めてまいります。
100の失敗より一つの後悔をしないために。
<2015年度スローガン>
堪えて克つ
~野望を抱き、希望を胸に、今未来のために~
<2015年度基本理念>
・今やらなければ何時できる、俺がやらなきゃ誰がやる!!
・今出来ること、今しか出来ないこと
・努力は足し算、協力は掛け算
<2015年度基本方針>
・故郷の自然をより良くするための運動
・子供たちが自然と触れ合える機会を設ける。
・『生きる力』を育む
・会員の資質向上、交流を図る。
・参加、参画率を向上させ活性化を図る。
・会員拡大への道を作り組織の増強へ繋げる。
<2015年度重点事業>
・浸食される郷土の自然をより良い形を目指し開発する運動
・地域のたからである子供達、親たちに向けた生きる力を育む事業
・魅力ある地域の向上に向けた共同運動
・会員の資質向上、セミナー事業
・わんぱく相撲 地区大会